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最近、省エネが話題になっている。たぶん洞爺湖サミットの議題になるので、大わらわなんだろう。やたらとブームになるのが日本人のくせだ。たぶん洞爺湖サミットが終わったとたん、「喉元過ぎれば」になりそうだが。 (^^);
ま、それでも、省エネという目的自体は、悪くはない。ただし、どうせなら、レジ袋の有料化のような馬鹿げたことではなくて、自販機の無駄をなくすといいだろう。
自販機というのは、実に無駄である。一日中、熱のために電気を食いっぱなしだ。夏は冷房のため。冬は暖房のため。しかも、そのために費やされたエネルギーのほとんどは、無駄に消えてしまう。
たとえば、冷やすにせよ温めるにせよ、一回だけにやるのならば、無駄ではない。しかし、自販機の缶は回転率が悪いから、一つの缶が売れる前に、何十回も冷房または暖房を繰り返す。たった一回の必要性のために、何十回もエネルギーを浪費する。まったくの無駄。
この意味で、馬鹿げた無駄をなくしたければ、自販機というものをさっさと廃止した方がいいのだ。ごく少数のものは必要だろうが、路上に見えるほとんどの自販機はただの無駄にすぎないからだ。(コンビニでも同じものを買えるのだから。)
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さて。ここで謎が生じる。
自販機はエネルギーを莫大に浪費しているし、莫大な無駄が生じている。だとすれば、価格は高いはずだ。ところが実際には、自販機の価格は、コンビニの店内の価格と同じぐらいである。
これはどういうことか? 冷暖房のために大量に費やされたエネルギーの費用は、どうしてまかなわれるのか?
まず推測できるのは、次のことだ。
「自販機は人件費がかかっていないので、その分、コストが低い。それによって冷暖房の費用をまかなう」
これは一見、もっともらしい。しかし、実を言うと、それだけではない。
実は、自販機は脱法的な方法で、金をちょろまかしているのだ。簡単に言えば、国の金を盗んでいるのである。だからこそ、価格を高くしなくても、また、売上げが少しでも、商売が成立する。
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このことを理解するには、コンビニの店内で売っている缶飲料と比較するといい。コンビニの店内で売っている缶飲料には、人件費のほかに、次のコストがかかっている。
・ 設置場所の土地
・ 設置場所の建物
・ 設置場所の前の店内通路の分の土地
・ 設置場所の前の店内通路の分の建物
・ 土地と建物にかかる固定資産税
これらはすべて多額の費用がかかる。通常、缶飲料のボックスケースが2平方メートルぐらいで、その前の通路が2平方メートルぐらいである。どちらも土地代と建物代がかかる。また、それに課される固定資産税もかかる。
一方、自販機は、このすべてを免除される。
しかし、自販機というものは、そこに固定されている「販売店」のようなものであるから、本来は、以上の費用のすべてを払うべきなのだ。建物代だけは(野ざらしでもいいので)不要だろうが、その場の土地代も、通路の土地代も、通路の固定資産税も、すべて払うべきだ。
しかるに現実には、払っていない。これは「建坪率違反」のようなものである。ほとんど脱法行為だと言えよう。
一般に、どんな店舗であれ、建坪率の規制を受けて、建物の面積は制約される。なのに、自販機に限り、建物とは見なされないので、建坪率に引っかからない。「自販機がずらりと並んだ店」というものがあるが、これは、実質的には販売店と同様であるのに、建坪率の規制を受けない。こうして、普通の店舗ならば規制される建坪率の枠外で、通路などに自販機を置くので、好き勝手なことをしていることになる。脱法的行為であろう。
別の点もある。以前は、「はみ出し自販機」というものがあって、路上に自販機をはみ出させていた。このことで、公的財産である道路を不法占有していた。
しかし、はみ出し自販機をなくしても、同様のことがなされている。それは、「公共の路上を自社の販売場所の通路として利用している」ということだ。自販機自体は、道路にはみ出していないが、路上にいる人を止まらせて、路上を店舗の通路として利用しているという点で、やはり、はみ出し自販機と同様なのである。
( ※ 道路使用許可を得ないで道路を使っているのと同様でもある。通常、大道芸の芸人が勝手にそういうことをやると、警察につかまってしまうこともある。秋葉原でメイド服を着てパフォーマンスをしたということで逮捕された女性もいた。)
要するに、自販機というものは、徹底的に脱法的なものであり、社会的に払うべき費用を免れており、そのことで利益を得ているのだ。
これが「自販機が商売になる」ということの理由である。つまり、「上手に儲けている」のではなくて、「社会の富を盗むことで儲けている」のである。
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とすれば、このような自販機は、社会悪なのであるから、できる限り排除した方がいい。
そこで、結論としては、こうなる。
「自販機は、全廃せよとまでは言わないが、ちゃんと課税するべし。というか、現在は免れている税の分を、ちゃんと課税するべし。当り前のことをするべし」
そして、こうして社会悪の自販機を排除すれば、結果的に省エネも進む。
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結果は、次の通り。
・ 脱法的なこと(ほぼ脱税)がなくなる。
・ 国家の歳入が増加する。
・ 自販機における缶飲料の販売価格は高くなる。
・ 価格上昇に応じて需要が減るので、自販機が減る。
・ その分、コンビニにおける缶飲料の販売が増える。
・ その結果、コンビニの店員が増えて、労働者の雇用が改善する。
これらを一言でえば、次のようになる。
「エネルギーを浪費する無用な機械が減って、エネルギーを浪費しない人間が増える」
しかも、その結果、省エネになるし、雇用も改善する。さらには、国家の財政も改善する。いいことずくめ。一石三鳥。頭いいですね。
レジ袋なんていう無意味なことよりも、こっちの方がはるかにいいだろう。
[ 付記 ]
具体的にどういうふうに課税するかは、税論議になるので、本文では述べなかった。ただ、税論議をするなら、次のように言える。
(1) 税額は、店舗販売の固定資産税に相当する額。
(省エネのためにエネルギー浪費に課税するのではない。)
税額の基準は、自販機を建造物と見なすこと。また、自販機を
建造物と見なす形で建坪率にも算入するべし。(算入しないの
であれば、その分、高率の課税をするべし。)
(2) 店内分の自販機は、店舗が課税されているので、非課税。
課税するのはあくまで、店舗外の自販機のみである。
(3) 道路に面する形で販売する自販機は、道路の不当利用と見なして、
高率の税をかける。
(4) 税の徴収は、自販機所有者ごとだと、脱税がはびこりやすい。
そこで、缶飲料の納入業者が一括して代行する。そのことで、
税の取りはぐれがなくなる。
(5) 税の徴収の便宜のために、課税は1台あたりの金額を固定する。
たとえば、自販機1台につき年額1万円。自販機が缶飲料を販売
するときは、この分を上乗せして販売すればいい。もし上乗せ
できないのであれば、その自販機は撤去すればいい。
(こうして自販機の撤去が進むので、省エネになる。)
【 追記1 】
自販機はどのくらいエネルギーを浪費するか? これについては、調査があった。引用すると、次の通り。
“ 自販機1台は、家庭1軒分以上の、多くの電力を消費しています。”
“ 日本全国、全ての自販機について、同様の方式で省エネした場合、一体どれほどの効果になるのでしょうか。ほぼ「原子力発電所1基分」の発電量節減となり、「地球温暖化防止」に、効果絶大です。”
→ 該当サイト
( ※ データの信頼性はあやふやだが、ま、実感から離れていないので、妥当だろう。)
ただし、同じことでも、業者の方はペテンで言いくるめる。
「 ナント自販機は“省エネの優等生”だった!
現在、国内では約227万台の清涼飲料自販機が稼働している。消費電力量も相当なものと思いきや、意外にも自販機は“省エネの優等生”。平成18年には、1台当たり消費電力量が平成3年に比べ半分に削減している。
(取材協力 社団法人全国清涼飲料工業会)」
→ iza の記事の 転載1 ,転載2
つまり、「ものすごい浪費」から「半分の浪費」から半減したから、省エネだ、というわけ。体重 200キロの超肥満児が、体重 100キロの肥満児になったら、「僕はスリムな痩せ体質だ」と称するのと同じ。ひどいペテンですね。 (^^);
【 追記2 】
自販機の電力使用量については、別の情報もあった。
日本自動販売機工業会や、全国清涼飲料工業会のサイトで関連情報が公開されている。ざっと、まとめてみると国内の自動販売機は全部で約550万台、その内飲料用が約260万台。1台当たりの年間消費電力は約2600kWh、全部で約74億kWh。国内総電力消費量に対する割合は、0.7%程度で大したことはない、という主張のようだ。ただし、数字は正しくても、「大したことはない」という結論にはならない。
( → 該当ブログ )
(1) そもそも自販機の飲料は、ごく一部を除いて、まったく必要性がない。また、利用者数も、利用回数も、多くない。利用度は低い。そんなものに 0.7%も使うのでは、無駄である。
(2) 一方、レジ袋ならば、国民のほぼ全員が使うし、毎週何枚か使う。利用度は非常に高い。それでいて、石油使用量は、たったの 0.15%だ。どちらが重要かは、言わずもがな。
自販機が無駄なのは、絶対量が無駄というより、存在そのものに意義がないからだ。一方、存在意義があるものは、たとえ大量の電気を食うとしても、無駄ではない。たとえば、量子力学の陽子衝突装置などは、莫大な電力を食うが、これを「無駄」ということはない。「これ一つで自販機の何万倍もの電気を食うから、こいつは無駄だ。廃止してしまえ」というようなことはない。
自販機の工業会の弁明みたいなのは、無駄口なのである。 (^^);
( ※ なお、上記ブログによると、業者の提供するデータというものは、かなり疑わしいようだ。どこかで数字が加工されている懸念がある。)
[ 補記 ]
上記の 0.7%という数値は、そのまま鵜呑みにしてはならない。というのは、これは「国民全体の利用するうちの 0.7% 」という値になっているが、実際に自販機を設置しているのは、国民全体ではなくて、販売業者にすぎないからだ。
そこで、もうちょっと正確に考えると、電力は「工業用/商業用/家庭用」などに区分される。このうち、自販機は「商業用」の用途だけで使われる。
では、「商業用」の電力は、全体のどのくらいか? これの正しい統計数値はなくて、次の統計数値がある。「工業用/商業・事務用/家庭用」。その結果は、次の通り。
・ 工業用 …… 53%
・ 家庭用 …… 31%
・ 商業・事務用 …… 16%
( → 中部電力の調査 )
商業・事務用は 16%である。その配分はわからないが、6%〜10%ぐらいだろう。おおざっぱには 8%とみなせる。それが商業の電力使用だ。そして、自販機は 0.7%を食うのだから、商業利用全体のうちの1割もの電気を食うことになる。
日本中にはいたるところに商業施設があるが、ほんの少数の自販機だけで、全体の1割も食ってしまうのだ。これが電気食い虫でなくて、何であろう?
( ※ 「商業全体」でなく、「食品販売」だけに限れば、さらに比率はアップする。全体の3割ぐらいになるかもしれない。げっ。)
( ※ 本質的に言おう。自販機の電力使用量の 0.7% という数値が小さく見えるのは、自販機が無駄をしていないからではなくて、自販機の量があまり多くないからである。少なくとも、一般店舗や、日本人の家庭数に比べれば、ずっと少ない。そして、ずっと少ないにもかかわらず、かなりの量を食っている。こういう連中が「自分のやった無駄は少ない」というのであれば、日本中のすべての浪費は許容されてしまう。たとえば、どこかの工場がものすごく電力を無駄に食いつぶしたとしても、その量は日本全体の 0.1% にも満たないだろうから、「おれの無駄は大したことはないさ」とうそぶいていられる。そして自分一社だけで莫大な量を食いつぶす。……自販機がやっているのは、それと大同小異だ。)
固定資産税は、当然土地・機械ともに課税されています。
飲料の卸価格は三十数円から有ります。
小売店に卸すより、メーカー直の自販機で定価で売った方が電気代と場所代を払っても得みたいですよ。
コンビニまで車で買いに行くより省エネ?
私が言っているのは、自販機の前にある公道の利用料のことです。昔は はみ出し自販機が不法利用していましたが、それに準じる形。(客が公道で立って利用しているから。)
秋葉原の路上パフォーマンスは、無料サービスでも規制される。自販機は、公道を勝手に営利目的で利用するのに野放し。
意味不明です。
小売店に卸すのはメーカーです。そこで原価との比較で損得は決まります。
メーカー直の自販機で定価で売って電気代と場所代を払うのは、その人です。電気代と場所代を差し引いても大幅黒字ですが、自販機の初期投資費用として30万円かそこらの負担がかかります。下手をすればまるまる大赤字です。……ただしメーカーは負担なし。私の家にも誘いが来ました。
「電気代と場所代を差し引いても1缶あたり60円ぐらいの大幅黒字ですよ」
誰がそんなペテンに引っかかるものか。
但し交通量の多い公道は、路線価格が高く、その分個人の土地への課税も高くなっています。
自販機については、普通は所有権がメーカーです。土地所有者が機器を購入するパターンはまれです。
前者の場合は、土地所有者は場所代を貰い、電気代を支払います。商品補充等は飲料メーカー(の下請け)がやります。メーカーの利幅が大きく、設置台数の増加につながっています。
後者の場合は、機器購入者が好きにやります。業者のいいなりだと儲からないと思います。マイナー商品を置いても売れません。ペテンにひっからない様に。