省エネのために省燃費のエコカーを開発しよう、という声がある。たとえば、ハイブリッド車や燃料電池車や電気自動車。しかし、そんなのよりも、もっとうまい方法がある。
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省エネのエコカーを開発しよう、という声はマスコミに多い。前は朝日が熱心だったが、今では読売の社説までが、バスに遅れまいとして、同じ意見を出す始末。
( → 読売・社説 2008-07-13 内容は平凡。)
ただし、記事でも指摘されているが、次の問題点がある。
・ コストが高い。(ハイブリッドすらも、そのコストが数十万円。)
・ 燃料電池車や電気自動車では、インフラの設備が必要。
これらの事情から、急速な普及は無理だ、という主張になる。そこで、「政府は補助金を出せ」というような主張になる。
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しかし、である。省エネのためだけなら、もっとうまい方法もある。次のことだ。
「超軽量のガソリン自動車にする」
これなら、コストもかけずに、大幅な低燃費が可能となる。実際、すでに実現している。また、トヨタが開発中の iQ という超軽量車も、リッターあたり 30km という低燃費が予想されている。( → 出典 )
とにかく、省エネのための最も簡単で確実な方法は「軽量化」なのだ。
ひるがえって、レクサスやクラウンは、いくらハイブリッド車だといっても、リッターカーよりははるかに燃費が悪いのだ。こんなものに「省燃費だから補助金を出します」というのは、馬鹿げている。狂気の沙汰。
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なお、次の意見もあるかもしれない。
「軽量化なら、軽自動車だって軽量化しているから、軽自動車を優遇すればいい」
これは、もっともらしいが、嘘である。というのは、現状の軽自動車は、次のようになっているからだ。
・ 広い室内空間を求めて、大型化・重量化している。
・ 加速の良さを求めて、燃費を犠牲にしている。
軽自動車にもいろいろあるが、広い室内を備えていて、加速の良さを売りにしているのは、たいてい、燃費が良くない。リッターカー以下のものも多い。こんなのを「省エネ」と称するのも、馬鹿げている。
現状の軽自動車は、省エネとは別の方向に向かってしまっている。
しかし、今や、石油価格が高騰している。となれば、省エネを優先した軽自動車やリッターカーが開発されてしかるべきだろう。
ホンダのフィットは、かなり大型化してしまったが、マツダのデミオは、前よりも小型・軽量化している。そういう傾向が望ましい。さらに言えば、前席二人乗りを前提として、大幅に軽量化した自動車が出ることが好ましい。
そして、そういう傾向(自動車の小形化)は、石油価格が高騰した現在では、たしかに意味があるのである。つまり、「災い転じて福となす」というふうにすればいい。一方、「災いを出しにして補助金をもらおう」という政策は駄目である。
( ※ しかし、朝日や読売は、そういう政策を打ち出す。いやになるねえ。……)
[ 付記 ]
トヨタの iQ というのは、どういう車か? これは、「既成概念を破壊する車」と言える。
従来の自動車は、「FF」だった。つまり、「前置きエンジン・前輪駆動」である。この場合、エンジンは前輪よりも前にある。
iQ は、そうではなくて、エンジンは前輪よりも後にある。つまり、フロントミッドシップだ。このことで、(前輪の)ホイール・ハウスをボディの四隅に置くことができるので、車室が広くなる。ただし、エンジンや駆動装置のあたりを、根本的に新設計しなくてはならないので、工場の新設など、莫大な投資費用がかさむ。(通常の新車開発では、工場をマイナーチェンジするだけだが、 iQ では、工場そのものをゼロから作り上げる手間がかかる。)
つまり、理想的ではあるが、コストがかさむ。車両価格はかなり高くなると予想される。日産で言うと、マーチよりもずっと小さいのに、価格はティーダかシルフィぐらいの価格。 (^^);
ま、オーナーは元を取れるかというと、取れそうもないです。ただし、プリウスに比べれば、ずっと安価で済むから、プリウスよりはマシらしい。
なお、ホンダでは、「うちの次期ハイブリッドはすごく安価だぞ」と大々的に自慢している。しかし、ホンダと日産の自慢は、たいていアテにならない。どちらもホラ吹き。ホンダが「すばらしいハイブリッド」と称したインサイトは、今では生産中止の憂き目に遭っている。日産のハイブリッドと来たら、一般人には存在すらも知られていないほどだ。
[ 余談 ]
どうでもいい話だが、変なことを言っておこう。逆説的に、「ガソリンを無駄食いする車ほどすばらしい」とも言える。 (^^);
たとえば、これだ。
→ トヨタ・センチュリーの体験記
リッターあたり 4km ぐらいという、猛烈なガス食い。レジ袋の数百枚分のガソリンを、あっという間に食いつぶす。 (^^);
しかし、どうってことない。社長が毎日これに乗るのは問題だが、一般ユーザーはこんな車にちょいちょい乗れるわけじゃない。週にいっぺんちょっと走るくらいだろう。だったら、大したことはない。
それよりは、社長や高級官僚を乗せた専用車が走りまくったり、タクシーが空車のまま毎日走り回ったりする方が、よほどガスを食う。(燃費の問題じゃないですね。総距離の問題。)
[ 余談2 ]
今では景気が悪いせいで、無駄にタクシーが増えていて、空車のタクシーがやたらと走り回っている。客なしで走っているのだから、実質的な燃費の悪さは無限大だと言ってもいいだろう。 (^^);
こういう無駄を解決する方が、よほど大事ですね。ハイブリッドやら燃料電池車やらで騒ぐよりも。
[ 余談3 ]
本質的な話をしておこう。燃費というと、「リッターあたり何キロ」または逆数で「キロあたり何リッター」というふうに示されるが、実は、「効用あたり何リッター」というふうに示すのが本質的だ。
たとえデカいトラックが石油をがぶ飲みしようと、それが真に必要な運搬をなしているのであれば、ちっとも無駄ではない。
一方、省エネのプリウスであっても、用もないのに無駄にドライブするなら、全然省エネになっていない。朝日の漫画の「ののちゃん」のお父さんみたいに、趣味のドライブなんてのは省エネに反する。
というわけだ、単に数値ばかりで「省エネ」を測っても無意味なのだ。
で、「レジ袋有料化」を唱えるような偽善的な省エネ論者ほど、こういう無駄をしがちである。たとえば、朝日はまったく無駄な省エネ記事を紙面に書くことで、多大な紙と資源を無駄にしている。省エネを唱えれば唱えるほど、かえって浪費していることになる。
2008年07月17日
◆ エコカーの開発
posted by 管理人 at 20:16
| Comment(1)
| エネルギー・環境2
クラッシュテストはぶつかる相手が同一条件のバリヤーです。実際の路上では大小混在しています。大型車と小型車が正面衝突した場合、小型車の方が軽量な分より加速度が大きくなり危険です。
死傷者が出た場合の社会的損失は甚大ですので、省エネ以外では小型車が良いとは思えません。
ドイツ車の様にハイテンション鋼を多用すると丈夫になりますが、材料よりも工具・工作にコストがかかる様です。
大型車は反省エネではありますが、前部のクラッシャブル・ゾーン確保で相手側の損害も減らそうという設計もあります。
あと、同じ車種でもタイヤによってかなり燃費が変わります。スポーツ向けやランフラットは燃費が悪いです。下位グレードと同じ太さで、エコ対応のタイヤに交換すれば効果があります。