→ シャープの宣伝サイト
しかしここにあるのは、嘘ばっかり。
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上記の宣伝サイトを見ればわかるように、「太陽光発電だけで地球の全エネルギーをまかなえる」というふうに書いてある。引用しよう。
地球上に降り注ぐ太陽エネルギーは、いったい、どれほどの量かご存じですか? 快晴時に、地上に到達する太陽エネルギーは、1平方mあたり約1kW。これは、嘘である。話の前段は、単純な数値だから、間違いではないだろう。問題は、後半だ。ここでは論理のペテンが使われている。針小棒大にする誇張が使われている。つまりは、ホラ吹き男爵の誇張だ。
地球に届く太陽エネルギー1時間分の量で、世界全体が1年間に消費しているエネルギーすべてをまかなえるのです。地球全体のたった1%の面積に太陽電池を設置すれば、世界中が必要とする電力を創り出せることになります。
以下では、具体的に指摘しよう。
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(1) 届かない
引用文では、「地球に届く太陽エネルギー」という言葉が使われている。しかし、実際には、届かないのだ。なぜなら、太陽光の大半は、雲によって吸収されてしまうからだ。
引用文の前段では、「快晴時に」という仮定が使われている。なるほど、その仮定のもとでは、話は正しい。
しかし現実には、その仮定は成立しない。快晴になることは、たいして多くないからだ。なのに、いつのまにか、その仮定がすべて成立すると見なされて、「常に快晴である」という仮定のもとで、話が進められている。仮定がいつのまにか事実と見なされてしまっている。論理的ペテン。
はっきり言っておこう。真の意味で「快晴」という現象が起こるのは、一年のうちの半分ぐらいの季節でしかない。梅雨明け以降と、秋の澄みきった快晴のときと、冬の快晴のときだ。(ただし東日本のみ。)
一方、春には、真の快晴はほとんどない。そのことを知るには、次の事実を理解するといい。
「7月と8月の日光は、痛いほど強い。4月、5月、6月の日光は、7月や8月と比べて、太陽の傾きはたとえ同じぐらいでも、日光は弱い。なぜなら、4月、5月、6月の空は、うっすらと曇っているからだ。たとえ地上では日光が明るんでいても、その日光は薄雲で弱まった日光にすぎないのだ」
空を見るとわかるが、4月、5月、6月の空は、たとえすっかり晴れているときでも、うっすらと雲がかかっている。真っ青ではなくて、薄い白さが霞のようにかかっている。
一方、7月の痛いほどの日光のときには、空の青い部分は完全に青くなっており、白っぽくなっていない。つまり、薄雲がかかっていない。だからこそ、あれほどにも日光が強いのだ。
つまり、真の「快晴」と言えるのは、一年のうちでも限られた季節でしかない。しかもまた、その季節のうち、すべてが晴れになるわけではなく、曇りや、雨の日もある。もちろん、曇りときどき晴れ、となることも多い。
結局、真の意味で「快晴」となる時間は、かなり限られた範囲のものでしかない。それゆえ、日光がすべて「届く」ということはないのだ。半分以上は「届かない」のだ。(さらに言えば、朝や夕方には、日光が弱くなっているが、これは、空気や塵によって、日光が散乱して、空の青さとなるからだ。この意味でも、日光は地上に届かない。地球の外に逃げてしまうわけだ。)
あれやこれやを考えると、地球に届く日光のうち、地表まで届くのは、半分もないだろう。おおざっぱに言って、2〜3割ぐらいではなかろうか。届かない分は、空中の雲に遮られたり、地球外に散乱・反射したりする。それが事実だ。
しかも、である。たとえ届いても、その全量を利用できるわけではない。というのは、冬には太陽が低く落ちてしまうからだ。その傾いた日光を受け止めようとしても、水平状の太陽電池は、日光の全量を受け止めることができない。(たとえば堺の太陽光発電所のパネルは、水平状に設置される。→ 画像 )
つまり、シャープの宣伝で想定されているのは、「真夏の快晴時」だけに限られ、春秋冬においては所定のことが達成されないのだ。そして、傾きのせいで効率が半分になれば、必要な敷設面積は2倍になる。
さらに言えば、真昼時以外の朝夕でも、日が傾いて発電効率が落ちる。
これらのことが宣伝では言及されていない。つまりシャープは、嘘をついて、だましている。
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(2) 必要量
引用文では、「世界中が必要とする電力」を太陽光発電が生み出せる、と記している。しかし、これも嘘である。 なぜか?
ここでは、「使用量」と「必要量」とを、混同している。
・ 使用量 …… 現在、実際に利用している量(コストあり)
・ 必要量 …… 将来、利用し大量(コストは無関係)
この違いは何かというと、次のことによる。
「たとえ必要であっても、コストがかかりすぎるせいで、実際には使えないことがある」
たとえば、病気の患者には、薬が必要だ。しかし、薬が必要だからといって、薬を実際に使っているわけではない。薬を買うには高い金がかかるが、その金を払えるとは限らないからだ。だから、実際には、「必要でも、使えない」ということが起こる。
だから、シャープが正確に言葉を使うならば、「必要量をまかなえる」と述べるべきではなかった。次のいずれかにするべきだった。
・ 現在の使用量をまかなえる。
・ 必要量はどっちにしろまかなえない。
特に重要なのは、後者だ。
たとえば、現在、使用量が2兆ワットで、必要量が3兆ワットである、としよう。この場合、差にあたる1兆ワットは、「必要だがコスト高のせいで使えない量」である。(貧しい人々は、欲しくても使えない。)
ここで、全量を太陽光発電にしたら、どうなるか? たとえば、太陽光発電で、2兆ワットまたは3兆ワットを発電したら、全員が必要量を使えることになるか?
否。なぜなら、現時点では、太陽光発電は非常にコストが高いからだ。そのコストをまかなえるだけの金を払える人は、現状よりも大幅に減る。たとえば、太陽光発電によって、電気代が3倍になると、3倍も高い電気を使える人は大幅に減る(たとえば半減する)から、太陽光発電の使用量は、2兆ワットから1兆ワットに減ってしまう(半減する)。
すると、それ以前には、3兆ワットのうちの2兆ワットをまなかうことができて、66%の充足率だったのに、それ以後は、3兆ワットのうちの1兆ワットをまかなうだけなので、33%の充足率となる。……つまり、太陽光発電を利用することで、「電気を必要とするのに、電気を使えない人」が急増してしまうのだ。
しかも、それでいて、「必要量の全量をまかなえます」というふうにホラを吹くわけだ。「必要量」と「使用量」とをあえて混同することで。(言葉のペテン。)
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結論。
シャープの宣伝サイトに記してあることは、嘘ばっかりである。そこには嘘や誇張など、ペテン的な記述があふれている。
これが示しているのは、「太陽光発電の推進者は嘘つきばかりだ」ということだ。あるいは、「そういう嘘だらけの宣伝にだまされるような、省エネ馬鹿が世の中には多すぎる」ということだ。
とにかく、こういう嘘が堂々とネットで公開されているところからして、太陽光発電の効果というのは、非常に疑わしい。やたらとだまされないようにしよう。
[ 付記1 ]
太陽光発電のコスト計算についても、インチキがあるので、指摘しておこう。
太陽光発電のコスト計算では、通常、次のように計算される。
「太陽光発電の設置にかかる費用は、300万円。国による補助が 60万円。差額の 240万円が自己負担。一方、毎年、電気代が浮く分が、12万円。したがって、240万円を 12万円で割って、20年で元が取れる」
しかし、この計算は、成立しない。次の理由による。
・ ここでは利子の分が計上されていない。
・ 発電効率の経年劣化の分が考慮されていない。
・ 最後に太陽電池の撤去費用がかかるが、それが計上されていない。
これらの分を考えれば、次のように結論するのが正しい。
「太陽光発電で発電できる分は、年5%程度。利子が5%を上回れば、利子を払うだけで金が消えてしまうので、投入資金の回収が不可能となり、全損となる。また、利子が5%を下回れば、元金の返済はいくらかは可能だが、太陽電池の寿命は 20年ちょっとしかないらしいから、元金の返済が済む前に、寿命が来る」
「また、発電効率は、時間の経過につれて劣化するから、当初のような発電量がいつまでも続く保証はない」
「最後に廃棄処分のハメとなるが、そのときには、撤去費用が追加されてしまう。その分は、丸損となる」
[ 付記2 ]
以上のこと以外にも、嘘やデタラメがいっぱいある。
たとえば、「鳥の糞で太陽電池の効果が減殺」という件を指摘したこともある。( → 太陽光発電の問題 )
また、次の問題もある。
「太陽光発電のパネルを設置したあとで、家の南側に高層ビルが出現したら、日照量が激減する。なのに、相手のせいでこうむった損害の補償を受けられない」
( → 太陽光発電の問題 )
とにかく、太陽光発電の推進者は、詐欺師ばっかりだ。彼らは善人のフリをして、口先でうまいことばかり言う。だまされないように注意しよう。
【 追記 】
下記コメントに、「地球全体のたった1%の面積」というのが、「1辺が約2,250kmの正方形」のことである、という指摘があった。
実を言うと、さらに、太陽直下にあることが必要だ。
・ その正方形は、緯度で、熱帯の赤道上にある。
・ その正方形は、経度で、常に真昼(正午12時)の位置にある。
前者はほぼ可能だろう。(たとえばアフリカ中部)
後者は不可能だ。そのためには、地球の自転速度と同じ速度で、太陽電池が西に移動している必要がある。(なお、24時間の発電のためには、赤道上で地球を一周する形で、太陽電池を海上にまで敷設する必要があるが、たとえそうしても、宣伝どおりにはならない。たいていの太陽電池は休眠状態だからだ。)
( ※ さらに言えば、正確には、前者もまた不可能だ。なぜなら、冬と春と夏とでは、緯度に差が出るからだ。……この効果は、あまり大きくないが、それでも、その効果はある。)
結局、「地球全体のたった1%の面積」というのは、とてつもないホラである。
蛇足ですが、「地球全体のたった1%の面積に…」って地球半径rを約6370kmとして、表面積が4×π×r^2=509,645,864km^2だから、その1%で≒5,096,459km^2の広さになります。これは1辺が約2,250kmの正方形と同じ面積です(計算違いがあったら、ごめんなさい)。
「たった1%」と断言されるシャープさんのスケールの大きさに驚嘆しました。ちなみに札幌市と那覇市間の距離が2,244kmだそうです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/1_E6_m
「たった1%」と書かれると、ああ少ないな、と思いがちです。そこを狙っているのでしょうね。さすが「目の付けどころがシャープ」ですね。
あれ?、「陸地面積の1%」ではないですよね?
タイムスタンプは ↓
太陽電池の有効発電時間は年間で平均すると
一日3時間もありませんでした。
冬場の日照時間が多い東海地方でもです。
梅雨時は1時間程度です。
5日間雨が続いた日はバッテリーが空になりかけました。
油断すると周りの木が繁って来てパネルに影を落とします。
太陽電池パネルの発電能力は経年劣化しますが、
海浜地域などでは本体の劣化の前にアルミフレームが腐食して崩壊します。
蓄電池に溜めて使うのなら電池の耐用年数と焼却費用も経費として考慮する必要があります。
経済(エコノミー)的にペイしないものがエコな訳ありません。
無人島や険しい岬の先の灯台でなら太陽電池は活躍しています。(神子元島、波勝岬など)
アルプスや富士山の山小屋なら気温が低く、
日射が極めて強いので、
(気温が高いと発電電流が低下します。)
電線を引く費用と比べて経済的かも知れません。
山小屋では日中の発電だけで冷凍庫を冷やすので蓄電ロスが少ないです。(直流冷凍庫)
(1) アモルファスシリコンは容易に劣化する。
(2) 結晶シリコンの太陽電池は 20年以上、大丈夫。
(3) しかし太陽電池の周辺にあるもの(ハンダづけとか接合器具とか)が、どんどん劣化していく。広い意味の接触不良みたいなものですかね。そのせいで、太陽電池パネルの全体が、劣化していく。
(4) 太陽電池の外部の付属装置(制御器のような機械)もまた、十数年で劣化する。
以上については、「太陽電池 劣化」で検索すれば、さまざまなサイトから情報を得られる。
夜でも発電できる太陽電池だそうです。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0808/01/news093.html
タイトルでびっくりしたが、無から生み出すのではなく、タイムシフトができるという意味か。
ま、研究だけはいろいろとやることが大切でしょう。研究と実用を混乱する人が多いが。
そう言えば、袈裟の新聞に、面白い話が出ていた。「数年後に太陽光電池の値段を半額にする」という政府目標を聞いたので、「それまで待とう」ということで、今は太陽電池を買う人が減ってしまったという。皮肉。
素直に「そんな目標は嘘です」と言っておけば良かったものを。