「リサイクル」という名目で人々から金をふんだくる詐欺がある。しかもこれを天下の朝日新聞が「すばらしい」と推奨して、詐欺に加担している。だまされないようにしよう。
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これは朝日新聞(朝刊 2008-09-15 )で紹介されたもの。記事の趣旨は次の通り。
「ペットボトルのキャップをリサイクルして、途上国のワクチンにする。ワクチンひとり分は 20円。ペットボトルのキャップを 1000個ぐらい集めてリサイクルすると、その費用をまかなえる。リサイクルで途上国の援助ができる。すばらしい」
こう解説して、「皆さん、すばらしいことをやりましょう」とPRする。
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たったの 20円の金を得るために、人々をして莫大な手間暇をかけさせる。しかも、回収品を送付するために、多額の送料をかけさせる。クロネコヤマトで送れば、最も近県へ最低量でも 740円。人々に 740円を払わせて、20円の数倍程度(たとえば 100円)のキャップ利益を途上国に送る。
つまり、人々は 740円を払うのだが、そのうちの 640円は消えてしまい、残りの 100円だけが援助に使われる。差額の 640円は詐欺にあったも同然だ。
このように多額の送料がかかるということは、人々から指摘されているし、そのことは記事でも記述してある。しかしそれでも主宰者は「エコになる」と強弁している。だが、とんでもない。宅急便などでキャップを送付すれば、そのために石油が消費される。そのために消費される石油の量を考えれば、キャップ分の石油のあらかたは消えてしまう。(だからこそ宅急便の価格はかなり高いわけだ。もちろん人件費も込みだが。)
要するに、全然、エコになっていないし、援助にもなっていない。だったら最初から人々が 100円だけ寄付する方が、よほどマシだ。そのためには、郵便振替でもいいし、切手の送付でもいい。お手軽にしたければ、「24時間地球を救う」などのキャンペーンでコンビニに行って寄付するのでもいい。とにかくコストをかけずに途上国援助する方法はいくらでもある。
しかるに、上記の方法では、多大な無駄が生じる。
・ キャップを送付する宅急便代
・ キャップを送付するときの石油
・ 莫大な人々の莫大な手間
つまり、わずか 100円の援助をするために、ものすごい手間と金と資源を浪費しているわけだ。
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これはほとんど詐欺である。
ただし、これは純然たる詐欺とは異なる。人々が損をした分は、主宰者のポケットにはいるのではなく、無駄に消えてしまうからだ。金をドブに捨てるのと同じ。(資源の浪費と同様。無駄をしているわけ。)
では、なぜ、主宰者はこのようなことをするのか?
→ 主宰者団体のホームページ
実は、これは、主宰者の利益になるのだ。なぜ? 「寄付金」という別ルートによる利益があるからだ。これで儲けている。
→ 主宰者団体の寄付金の収支
しかも、彼らはここで、嘘をついている。寄付金について、
「ポリオワクチン 44,530人分」
と述べている。なるほど、これは計算としては正しい。ただしこれはあくまで机上の計算である。
「××人分」という計算の金は、この金が現実に援助に回されたことを意味しない。現実には、この金の大部分は、事務費になる。つまり、主宰者団体の人件費となる。わかりやすく言えば、主宰者団体の人々のポケットに入る。
(なぜそんなことをするかというと、これは完全に合法的であるからだ。事務費という名称にすれば、詐欺も合法となる。政治献金という名前にすれば、賄賂が合法化されるのと同じ。)
わかりやすく言おう。
あなたが詐欺をするとする。「途上国に援助しますよ」と言って、人々から百万円を集める。そのうちの百分の1(1万円)だけを援助に回して、残りの 99万円を自分のポケットに
入れる。ただしその名称は「事務費」「人件費」である。……こうして、あなたは「途上国援助」という名目で、詐欺をすることができる。
ただし、これをあからさまにやると、批判される。ひょっとすると、逮捕されるかもしれない。そこで、オブラートをかぶせる。99万円を奪うのではなくて、9万円だけを奪う。90万円は送料にしてしまう。そして残りの1万円だけを援助に回す。……こうすれば、無駄の大部分は送料になるから、自分のポケットに入れた9万円は目立たなくなる。
こうして、「途上国援助」という名目で、詐欺をすることが可能になる。
ここで、大切なポイントがある。
90万円の無駄をさせるために、「リサイクル」という名目でだますのだ。本当は全然リサイクルになっていないし、運送や分別のためのエネルギーの方がリサイクルされるエネルギーよりも多いぐらいなのだが、とにかく、「リサイクル」という名目を使えば、人々はだまされる。そこで、人々に 90万円分の浪費をさせて、1万円分の資源回収を実現させる。( 90対1だから、あまりにも非効率な資源回収だ。資源回収というよりは浪費ですね。)
で、何でまたそういう無駄なことをするかと言えば、人々をだますためである。「これは善行である」とだますためだ。
そして、なぜそういうふうにだますのかと言えば、人々から9万円をだまし取るためだ。「事務費」「人件費」という合法的な名目で。
これが「リサイクル詐欺」である。
あなたが詐欺をしたければ、リサイクル詐欺をするといいだろう。やればやるほど、資源は浪費されるが、自分だけは儲けることができる。しかも、朝日が「すばらしい善行」と称賛してくれる。
では、その意味は? 「自分だけがほんのちょっと得をして、社会全体が大損をする」ということだ。たとえば、人々は、キャップを取るということのために、ものすごい手間をかける。人生を奪われる。(「時間泥棒」に時間を奪われるようなものですね。)
そして、その本質は、「だます」ということだ。ここでは、人々の嫌がることをなすのではない。人々をだますことで、人々を自発的にそうさせるのだ。いわば自殺させるように。そして、そのことで、こっちが儲ける。
まるで悪魔のようにすばらしい犯罪的行為だ。(悪魔的だから逮捕もされない。)
[ 余談 ]
似た詐欺は、街頭募金でもなされている。
「恵まれない人々のために募金してください」
と募金箱を首にぶら下げて、人々から募金を得る。そのうちの百円ぐらいを援助に回して、残りの数千円か数万円を自分のポケットに入れる。それでも、ポケットに入れた金は、「事務費」「人件費」という名目にすれば、合法化される。こうして詐欺が可能になる。
( ※ ただし厳密には、これは合法ではない。路上で募金活動をするには、警察から許可を得る必要がある。一方、警察からの許可証なしで、勝手に募金をしている連中は、すべて非合法だ。)
( ※ 同じことでも、路上でやれば非合法だが、ネットでやれば合法だ。それが朝日の記事にある例だ。募金泥棒というのは、ネットでは合法化されている。……ま、Google だって、いくらかは似たようなことをやっているのかもしれないが。そのあたりは、よく考えてみてください。Google は「違うぞ」と怒るかもしれないが、ストリートビューなんてのは非合法スレスレだ。この件は、別項でまた述べる。)
【 お断り 】
( ※ 順序の都合上、本項は日付をずらしました。
記述は9月01日になっていますが、実際の掲載日付は9月15日です。)
【 関連項目 】
リサイクル馬鹿
省エネの指標は努力か?
省エネという環境破壊
古紙リサイクルと利権
エコ便乗商法 …… ★
※ このように、同じ穴のムジナはたくさんいる。
※ 本項に特によく似ているのは「エコ便乗商法」 ★ だ。
その後半の 「(2) 有機木綿」では、朝日が本項そっくりの
デタラメをやらかしている。
2008年09月01日
◆ リサイクル詐欺(エコキャップ)
posted by 管理人 at 17:17
| Comment(1)
| エネルギー・環境2
また、割り箸の袋でも同様の詐欺が有る様です。
効率の良さそうなもの
・コンビニで小銭を募金箱に入れる
・郵便局でユニセフ等に送金(確か手数料無料?)
・使用済み切手やカードを教会に寄付
私はどれもやりませんけど...